大たん予想?!2022年度調剤報酬改定のポイント⑩

2021/06/02

2020年診療報酬改定に係る答申書附帯意見より、次期調剤報酬改定に関連するポイントを取り上げコメントしていく。

水色:附帯意見からの抜粋
▷ :個人的見解(思考整理のための備忘録として)

(調剤報酬) その3
・調剤基本料、調剤料及び薬学管理料の評価の見直しによる影響や、かかりつけ薬剤師・薬局の取組状況を調査・検証し、薬局の地域におけるかかりつけ機能に応じた適切な評価、対物業務から対人業務への構造的な転換を推進するための調剤報酬の在り方について引き続き検討すること。

▷引き続き、「患者のための薬局ビジョン」を核とした調剤報酬のオーバーホールが推し進められることになるだろう。

・薬局の地域におけるかかりつけ機能
・かかりつけ薬剤師・薬局

上記2点、取り上げてはみたものも、予想コメントが何も思いつかない。

マイナンバーとレセプトデータの紐付けによって、間もなく服用薬剤の横断的な確認が可能になる。そうすれば、かかりつけ薬局でなくとも、重複投薬や相互作用に留意した服薬指導ができるというわけだ。

この変革によって、患者をかかりつけ薬局・薬剤師へ誘導する必要度は半減するのではないだろうか。もちろん、患者自身がかかりつけにメリット感じ、特定の薬局を贔屓にすることは十分にあるだろう。しかし、調剤報酬によるインセンティブで、それを実現するのは困難であるし、もはや意味がないのかもしれない。

つまり、既存のかかりつけ薬剤師指導料や薬剤服用歴管理指導料によるかかりつけ誘導策ではなく、どのような患者でもかかりつけ対応できる度量のある薬局を評価するような項目に上乗せされる可能性も十分に考えられる。

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