大たん予想?!2022年度調剤報酬改定のポイン⑨
2021/06/01
2020年診療報酬改定に係る答申書附帯意見より、次期調剤報酬改定に関連するポイントを取り上げコメントしていく。
水色:附帯意見からの抜粋
▷ :個人的見解(思考整理のための備忘録として)
(調剤報酬) その2
・調剤基本料、調剤料及び薬学管理料の評価の見直しによる影響や、かかりつけ薬剤師・薬局の取組状況を調査・検証し、薬局の地域におけるかかりつけ機能に応じた適切な評価、対物業務から対人業務への構造的な転換を推進するための調剤報酬の在り方について引き続き検討すること。
▷引き続き、「患者のための薬局ビジョン」を核とした調剤報酬のオーバーホールが推し進められることになるだろう。
「患者のための」立場になって考えた際、最も納得し難い点数の一つが調剤基本料ではないだろうか。
当該点数は薬局の立地によって大きく左右される。クリニックのすぐ近くにあるところでは○点が算定されるが、自宅近くのドラッグストアに行くと□点になる。「何のための点数ですか?」という患者からの問いに対して、上手い切替しはあるのだろうか。
このブログを書くに当たり、いろいろと思慮をめぐらせてみたものの、自分自身が納得のいく理由には終ぞたどり着くことができなかった。
2015年に公表された「患者のための薬局ビジョン」では「立地から機能へ」という薬局改革の構想が示されている。既存点数の枠組みで捉えると、「立地」は調剤基本料、「機能」には地域支援体制加算や薬学管理料を当てはめることができる。
10年後を見据えた「ビジョン」で描く構想の実現まで、通常改定は残すところ2回のみとなった。処方箋枚数や集中率の微調整による改定には限界があり、次回改定で大鉈が振り下ろされる可能性は否定できない。