大たん予想?!2022年度調剤報酬改定のポイント②

2021/05/19

第一弾として取り上げるのは、2020年度診療報酬改定で示された「答申書付帯意見」だ。

この意見書には、改定に向けた議論で道半ばに終わってしまった論点がまとめられている。つまり、次回の改定へ向けては、この論点のオサライから始めるのが原則となる。

まずは調剤について、改定とポイントとなる部分を抜き出すこととし、それぞれの項目に対するコメントはまた次回以降とする。

▼以下、2020年診療報酬改定に係る答申書附帯意見より
(全般的事項)
・近年、診療報酬体系が複雑化していることを踏まえ、患者をはじめとする関係者にとってわかりやすいものとなるよう検討すること。

(働き方改革)
・医師・医療従事者の働き方改革を推進し、地域医療を確保するための取組に係る今回改定での対応について、その効果等を検証・調査するとともに、適切な評価の在り方について引き続き検討すること。

(医薬品の適正使用)
・重複投薬、ポリファーマシー及び残薬等への対応に関して、影響を調査・検証し、引き続き検討すること。
・AMR アクションプランの進捗状況及び抗微生物薬適正使用の手引きの見直し状況等を踏まえ、外来における抗菌薬の処方状況等について把握・分析し、抗菌薬の適正使用のための新たな方策を講ずる等抗菌薬の使用量のさらなる削減を推進すること。
・病院内における医学的妥当性や経済性の視点も踏まえた処方の取組について、院内における実施体制や実施方法等の実態把握や分析等を進めること。

(調剤報酬)
・調剤基本料、調剤料及び薬学管理料の評価の見直しによる影響や、かかりつけ薬剤師・薬局の取組状況を調査・検証し、薬局の地域におけるかかりつけ機能に応じた適切な評価、対物業務から対人業務への構造的な転換を推進するための調剤報酬の在り方について引き続き検討すること。

(後発医薬品の使用促進)
・バイオ後続品を含む後発医薬品使用後のさらなる推進のために、医療機関や薬局における使用状況を調査・検証し薬局の在り方や診療報酬におけるさらなる使用促進策について引き続き検討すること。





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