人口規模順の健康サポート薬局届出件数を見て分かること

2021/04/26

厚生労働省の集計による健康サポート薬局の届出件数(令和2年12月31日時点)を元にして更に分析を重ねてみた。

グラフ1では、左より都道府県の人口順に健康サポート薬局の届出件数を棒グラフにて示している(折れ線グラフは都道府県ごとの届出率)。

人口数に伴って薬局数は当然多くなるわけだが、それに応じて健康サポート薬局の届出件数も多くなる傾向が見られる。しかし、グラフ1のように整列して比較してみると、人口規模が近似したエリアよりも届出件数が少ない府県が明らかになってくる。

また、人口の多い都市圏よりも、人口の少ない地方のほうが、届出率は高くなっていることにも注目だ。

地域包括ケアシステムの中で、健康サポート薬局は地域の健康情報拠点としての役割を担う。そのような薬局は、地域の医療・介護連携における枠組みでも中心的な拠点となるとすれば、高齢化の進む地方でこそ健康サポート薬局の届出が求められているのかもしれない。地方において健康サポート薬局の届出が進む要因には、そういった背景が影響しているのかもしれない。



グラフ1:人口規模順 健康サポート薬局届出件数

表:健康サポート薬局の届出件数(令和2年12月31日時点)

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