ROAD TO オンライン診療・服薬指導 拡大・恒久化【2021年版】その② 〜桃の節句に持ち回り〜

2021/03/30

3月26日、持ち回り開催とされた「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」の資料及び議事録が掲載された。

前回は昨年末に開催され、今後の検討スケジュール、今後の検討事項(図1、図2)が示された後、久方ぶりの開催となる。オンライン診療の拡大については、時限的・特例的に認められている措置の検証を3ヶ月に1度のペースで行いながら検討することとなっている。スケジュール上では2月開催の予定であったが、COVID-19の再拡大、ワクチン供給等の対策に追われたことで、3月3日の持ち回り開催となったと推察される。

議事録(構成員・専門委員からのご意見)を読むと、事前説明及び同意、研修の充実と必須化、受診歴のない患者の場合の取扱い、事前トリアージ、処方薬等の制限等について多くのコメントが寄せられており、安易な拡大はありえないということがよく分かる(詳しくは議事録参照)。

ところで、3月26日に現状の集計結果が示されたことで、個人的に興味があった、「0410対応の実施医療機関数」と「オンライン診療料の届出件数の乖離」が判明した(図3)。

電話・オンライン診療を実施できる体制のある医療機関は16,718。一方で、オンライン診療料の届出は6,327であり、ほとんどの診療が電話で行われている可能性が示唆された。

そこで、更に別のページを見てみると、電話診療の患者数はn=12,093、オンライン診療はn=2,438という数字が示されている(図4)。つまり、電話:オンライン=5:1ということになり、0410対応ではほとんどのケースで電話による問診が行われているという実態が明らかになった。

図1

図2


図3

 

図4

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