【医科】施設種別に見るオンライン診療料の届出状況②

2021/03/12

通常のオンライン診療については、コロナ禍の受診抑制が大きく取りざたされていたこともあり、どうしても通常外来を補完するものというイメージが大きくなっていた。

そのため、2018年、2020年度の診療報酬改定において、情報通信機器を用いた医療サービスの推進が、主要なテーマであったことなど完全に記憶から消えていた。

しかし今回、オンライン診療料の届出状況を施設種別にまとめ、その届出率が病院>有床診療所>診療所(無床)の順であるという現況が分かったことで、各医療機関の戦略分析の必要性を再認識した。


思い起こせば2020年度改定では、遠隔通信機器を用いた医療サービスがまた一歩前進し、重要なテーマの一つとして扱われていた。その結果、要件の随所に情報通信機器の活用シーンが加わり、下記に挙げたような改定が行われたのだ。

いずれも、病院が係るシーンが多い項目であり、必然的に遠隔通信機器の整備は病院で進んでいるということになるだろう。上記の図は、それ故の結果であったということだ。

2020年度改定より
・医療資源の少ない地域における初診からの対応、やむを得ない事情がある場合の対応
・かかりつけ医と連携した遠隔医療(遠隔連携診療料)
・オンライン診療料の対象疾患の拡大(慢性頭痛、在宅自己注射(糖尿病、肝疾患、慢性ウイルス肝炎))
・ニコチン依存症管理料に情報通信機器を用いた診療を追加
・情報通信機器を用いたカンファレンスの推進
・情報通信機器を用いた外来栄養食事指導の見直し
・etc

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