破壊と創造

 2020/12/09

12月7日の日本経済新聞電子版に掲載されたコラムが興味深い。

Twitter上でもいくらかバズッていたような気がする。

タイトルは「米Amazonが次に「破壊」する9つの業界」だ。

元ネタは、CB INSIGHTSによるリサーチ記事”The 9 Industries Amazon Could Disrupt Next”で、Amazonが薬局事業に取り組む狙いについても分析が行われている。

Amazonによる新規参入の脅威を例える表現でよく用いられるのが、”Disruption”つまり「破壊」だ。

この単語が意味するのは単純な市場シェアの獲得ではない。

破壊は破壊、それ以外にない。つまり、新規参入する業界の産業構造自体を破壊して、Amaoznに有利なスタイルへと作り直すことにある。Amazonによって構築されたバトルフィールドでは、競合他社は太刀打ちできなくなってしまう。

アメリカの処方箋薬市場への参入はPBMによる収益モデルの破壊だそうだ。日本にはないビジネスモデルであるが、今後の展開からは目が離せない。

処方薬市場でAmazonがどのように立ち振る舞うのか。

そして、日本市場でAmazonが破壊を目論むビジネスモデルはどこなのか。

はたまた、超高齢社会、少子化、薬価改定で縮小する日本の処方薬市場にはもはや魅力がないのか。


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