ヤバイよ、製薬企業のMR㊶ 〜毎年吹き飛ぶ売上と利益〜

 2020/11/26

昨日の昼過ぎ、日本経済新聞電子版に目を疑う見出しが踊った。

薬価改定「全品を対象に」、21年度財制審が建議

11月25日に開催された、経済財政諮問会議財政制度等審議会で財務省による提案を報じたものである。残念ながら、資料は公開されていないが、「全品を対象に」の一言にはそれ以上もそれ以下もない。

コロナ禍で政府の財政支出が急増しているとは言っても、あまりにも過激な提案に唖然としてしまった業界関係者はわたし

記事中には更に目を疑う一文があった。

全品を対象として薬価改定をを行う理由はなんと、「初年度にふさわしい改定を実現すべきだ」(日本経済新聞電子版、2020年11月25日より引用)とのこと。

意味不明としか言いようがない。

仮に来年4月の全品薬価改定を引き金に、全品毎年薬価改定が既定路線となったとしたら、切れ目なく新薬を上市できるメーカー以外は窮地に陥ることとなる。

長期収載品比率の高い新薬メーカー、GEメーカーの売上、利益は毎年きれいに数%ずつ吹き飛んでいく。ヤバイとしか言いようがない。

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