ヤバイよ、製薬企業のMR㊳ ~MR認定試験の陳腐化か?~

2020/10/22

20年度MR認定試験の実施形式がついに決定した。


コロナ禍で、入学試験、各種資格検定試験、国家資格試験、様々な試験の開催が危ぶまれる中、製薬業界ではMR認定試験の実施形式に注目が集まっていた。

結論としては、ウェブ形式、時間制限なし、テキスト閲覧可の大盤振る舞いとなることになったようだ。全問正解するまで合格にならないと言っても、どの設問が不正解なのかもご丁寧に教えてもらえるようで、ひたすら回答を繰り返せば小学生でも全問正解にたどり着ける仕様になるとのこと。

認定試験の質や意義などの議論はさておき、習熟度を測るテストとしてはあってはならない形式ではないだろうか。

テキスト閲覧可の資格試験は決して少なくない。

しかし、多くの場合そういった形式の試験は、そもそも広く全体像を把握して、ある程度の習熟度がなければ、到底合格することができないほど問題量が多いなど、容易には合格することができない仕組みになっている。

ここまで陳腐化してしまうと、MR認定試験とその合格自体の価値に疑問が出てくることが危惧される。

全員合格世代は、社内、社外の両方で良くも悪くも注目されることになる。これまで以上の自己研鑽を積む努力をしなければ、ゆとり世代のレッテルを貼られることは明白だ。

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