オンライン診療に対する患者意識調査がおもしろい

 2020/10/23

10月19日に開催された、規制改革推進会議・医療・介護ワーキング・グループの資料が昨日掲載された(リンクはこちら)。

オンライン診療・服薬指導システムのcuronを提供しているMICINによる「オンライン診療を実施した患者を対象とした調査概要」の結果が興味深い。

2020年3⽉〜6⽉の間に1回以上オンライン診療を受けた患者を対象に実施したWEB調査で、837名もの有効回答数が集まっている。

年代で最も多いのが30代、次いで40代、50代と続く。やはり、仕事が忙しくなかなか受診することができない現役世代が多い。

60歳代以上は、コロナ禍でもコツコツと外来に通っていたのだろうか。もしくは、0410対応でひとまずは電話で済ませていたのだろうか。だとしたら、オンライン診療の制度がコロナ前に戻ったときの受診に対する心理がどのように変化するのかが気掛かりだ。

もう1点気になる設問と回答が、オンライン診療に対する費用負担に関する内容だ。

オンライン診療を受けて患者が感じた問題点として最も多いのが、診療にかかる費用負担が増えたという意見だ。

これはcuronがアプリ利用料を医療機関ではなく、患者に請求していることにも起因しているのではないだろうか。MICINが提示した資料からは、それ以外の選択肢が非常に見づらく、他にどのような選択肢があったのか分からない。

アプリ利用料(curonでは300円(税別))を患者に請求するオンライン診療システムは珍しい。一見すると、MICINの自爆のような気もするが、私の読み違いなのだろうか?

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