オンライン診療・服薬指導のターゲット層
2020/10/18
あらゆるサービスがオンラインとなれば、地理的、時間的、年齢的、肉体的な制約がゼロに近いレベルでアクセスが可能になる。そう考えていた自分の浅はかさに嫌気がさす。
日本経済新聞 2020年10月17日 朝刊より
こちらは、昨日の日本経済新聞朝刊で見つけた見出しだ。60歳以上のネット通販トラブルが、2010年と比較して15倍に増えたとのこと。トラブルで多いのは誤注文。
確かに、ネット通販大手のWEBページを見ると、いたるところに公告があったり、サービスの多様化で様々なボタンが散在しているなど、非常に見づらいデザインになっている。
若いユーザーにとっても、注意深く注文しなければならない仕様なのではないだろうか。
オンラインと言えば、今後拡大が見込まれているのが、オンライン診療・服薬指導だ。
各サービス提供事業者は、シンプルなインターフェイス作りを心掛けているだろうが、鬼門はやはり決済関連情報の入力になる。クレジットカード情報をモバイル端末に入力するということ自体に強い抵抗感を示す人も多いだろう。高齢者ならばなおさらだ。
先日見学に行った次世代薬局EXPOにて、とある業者にアクティブユーザーの年齢層を問いかけたところ、「20代~50代」が多いとのこと。ウィークデーには時間を割いて受診することが難しいサラリーマンが中心になっているようだ。高齢患者の潜在ニーズは大きくないのだろうか?
オンライン診療・服薬指導の対象が拡大されたとしても、その普及には時間を要するかもしれない。高齢者にとってもオンラインのメリットは大きいはずだが、解決すべき課題は多そうだ。