患者のための薬局ビジョン、それは業者も見据える羅針盤
2020/10/17
昨日は、幕張メッセで開催された次世代薬局EXPOに行ってきた。
コロナ禍でことごとくイベントが中止、延期になっている中、久々の大規模な展示会でワクワク半分、ドキドキ半分で会場へと向かった。
例年よりも規模を縮小しての開催ではあったが、デジタル、オンラインに関する出展が多く盛況という印象を受けた。
この展示会では、某大手システムベンダーの方による講演を聞く機会があった。
その話の中で興味深かったのは、「今後の調剤向けシステムにおいては、患者のための薬局ビジョンを念頭にすべて開発を行っている」というコメントがあったことだ。かかりつけ、在宅、24時間対応、投薬後フォロー、健康サポート、高度薬学管理、あれこれ。患者のための薬局ビジョンに示される薬局機能の支援が大前提となるシステム開発を進めているとのことで、非常に興味深いお話だった。
2015年に発出された『患者のための薬局ビジョン』は今もなお業界の方向を指し示している。かかりつけ、健康サポート薬局に始まり、地域連携薬局、専門医療機関連携薬局の具体像は具現化し、いよいよ来年には施行となる。
厚労省が示した方向へとすべてが向かっているのだ・・・薬局も、業者も。