規制緩和と医師会のこと
2020/10/10
オンライン診療の時限的措置恒久化に向けた政府の動きが具体化するにつれ、日本医師会による牽制が顕著になってきた。
以前より規制改革路線を取ってきた菅氏が首相となって以後の、政府ならびに日本医師会の動きを時系列にまとめてみた。
政府の審議会等の開催に合わせて、日本医師会は見解を示す場を漏れなく設けている。記者会見では、口頭によるコメント以外に、資料を毎度作成、提示している。常日頃から対策が練られいる様子が伺える。
もう一つ驚きなのが、強い対抗姿勢を示しているかと思えば、潮目を的確に読みながら、矛先を収めるかの如く政府方針に沿った提案をするなど柔軟な動きを垣間見せること。私のような一般人が評するには恐れ多いが、思わず唸ってしまうほど恐ろしく頭が切れる。
例えば、10月7日に日本医師会は「オンライン健康相談」を提案している。規制改革推進会議等がこれを受けて、どのような議論を進めていくのか、今後の動きが非常に気になる。
9月16日:菅政権誕生
9月17日:菅政権の発足に当たって所感を披瀝(ひれき)
9月23日:デジタル改革関係閣僚会議
9月24日:オンライン診療について
10月6日:経済財政諮問会議
10月7日:規制改革推進会議
10月17日:医師会定例記者会見