ヤバイよ、製薬企業のMR㊱
2020/08/04
厳しいデータが示された。
先日の業界紙にてMR限定の希望退職募集が報じられた日本ケミファだが、7月31日には2021年3月期・第1四半期の決算が発表になった。
なんと、売上原価と人件費等の販管費を差し引いた営業利益は3,200万円の赤字、そして経常利益は6,800万円の赤字となっているではないか。
四半期すべての営業利益が同一の数字と仮定すると、営業利益は▲12,800万円、経常利益は▲27,200万円となる。
競合の激化に加えて、コロナ禍における不透明ば実績推移を考えれば、経常利益を黒転させるには販管費の削減が喫緊の課題であることは明白だ。
黒転だけが目的だとすると30名は若干多いのかもしれないが、2021年4月の薬価改定による利益の圧縮を考慮すれば妥当な数字だ。
同社は非常に厳しい局面にあり、同業者として対岸の火事では済ますことのできない状況だ。