医療リテラシー向上の責任の所在
2020/07/30
グローバル化という言葉は陳腐化し、国境という概念すらいずれはなくなるだろうと考え始めていたところで、感染症の拡大は国境どころか県境までをも浮き彫りにした。
他国との往来は厳しく制限され、陽性者数や感染拡大策の是非が国策評価の指標になってしまうなど、国と国とを分かつ何かが日に日に強くなっているような気がしている。
こういった問題は国際的論争に留まらず、日本国内における都道府県同士でわだかまりの種にもなっている。
PCR陽性者の数を取り上げて、いたずらに不安を煽る都道府県のリーダーやマスコミ。毎日、モーニングショーや午後のワイドショーを見まくっている方たちは、すっかり例の感染症の専門家になりつつある。非常に厄介な状況だ。
どこかの誰かが、一般市民の医療リテラシーを引き上げる必要が顕著になったと感じている。
その役割は、学校にあるのか、地域なのか、国の責任なのか。
個人が学ぶ意欲を持ったとき、誤った方向に進まないガイド役が必要だ。