薬局・薬剤師業界を襲う第3波
2020/07/07
厚生労働省の審議・検討会として、「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」なるものがスタートするようだ。
2014年3月12日に行われた「規制改革会議」の公開ディスカッションにて、医薬分業のあり方に関しての議論が紛糾した。これに端を発したかどうかは定かでないが、この時分あたりから薬局・薬剤師のあり方や分業の効果が厳しく審議され、以後の調剤報酬改定における材料になってきたような気がしている。
2015年には「患者のための薬局ビジョン」が公表され、かかりつけ薬剤師に係る点数が新設された。2017年開始の「厚生科学審議会(医薬品医療機器制度部会」」では薬局・薬剤師のあり方が集中的に議論され、2019年12月の改正薬機法公布を経て、この9月からは重要な改正が施行となる。薬局・薬剤師にとっては気の休まらない状況が長らく続いていることだろう。
その施行を前に、「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」が7月10日よりスタートする。開催案内文には「今後の薬剤師の養成や資質向上等に関する課題について議論する」との記載がある。どのような流れになるかは検討会のメンバー次第と思い、委員の情報を探ったが公表はまだのようだ。
7月10日の開催日を待つしかない。
開催案内文より(2020年7月3日)
薬剤師については、薬学教育6年制課程が平成18年に開始されて以降、地域包括ケアシステムの一員としての薬剤師の対応、医療機関におけるチーム医療の進展、「患者のための薬局ビジョン」におけるかかりつけ薬剤師・薬局の推進、令和元年12月に公布された改正薬機法における薬剤師・薬局のあり方の見直しなど、薬剤師に求められる役割が変化しています。このような状況を踏まえ、今後の薬剤師の養成や資質向上等に関する課題について議論するため、標記検討会を下記のとおり開催しますのでお知らせいたします。
1.日 時:令和2年7月10日(金)15:00~17:00
2.場 所:航空会館701会議室(東京都港区新橋1-18-1)
3.議 題:○検討会での検討事項
○薬剤師の需給調査
○その他