風が吹けば桶屋は儲かるかもしれないが、COVID-19拡大で医療業界は儲からない!④

2020/06/22

6月20日の日経新聞朝刊で、久光製薬の2021年2月期の第1四半期決算の見込みが報じられた(企業による実績の発表は7月9日予定)。

久光製薬の決算月は2月のため、製薬企業の中でコロナ禍による影響が出始める四半期決算が発表される最初の企業かもしれない。

日経新聞によると、売上は1割減、営業利益は6割減となるようだ。

不要不急の受診が減ったことでNsaidsの処方が減ったことと、OTCのインバウンド需要が皆無になったことが理由とのこと(参照:日本経済新聞、6月19日)。

主力とする薬効群にもよるだろうが、一般的にCOVID-19拡大で医療業界はもうからないのだ。

ちなみに、クレコンによる医療用医薬品の販売動態速報によると、3月は前年同月よりも減少している。薬価改定による買い控えの影響もあるだろうが、コロナのインパクトを考慮しないわけにはいかない。

来月からは3月決算企業の第1四半期決算が出始める。コロナ禍真っただ中から緊急事態宣言解除後の状況をすべて包含する内容になる。この数字をみることで、どの領域、診療科に影響が大きいのかが分かってくるだろう。

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