新型コロナ禍限定ではない!??? 電話・オンライン診療受付医療機関
2020/06/05
4月26日、「新型コロナ禍限定! 電話・オンライン診療受付医療機関」というタイトルでブログを投稿した。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために時限措置として可能となった、初診からのオンライン診療(電話診療含む)について言及した。
本来のオンライン診療が保険適用となるまでの道のりを振り返れば、この緩和措置は、時限的であったとしても相当な衝撃であったた。そのため、「新型コロナの流行期間限定である」という内容でコメントしたが、どうやら早合点だったようだ。
with コロナ、after コロナの社会で起きる変化の読みが浅すぎたと反省している。
5月19日に開催された国家戦略特別区域諮問会議では、初診オンライン診療の定着が前向きに議論された。
議事要旨より関連するコメントを抜粋してみた。最終決議は中医協総会にその権限があるとは思うが、当諮問会議の議員には麻生太郎財務大臣も入っている。2022年診療報酬改定への影響を考慮すれば、妥協せざるを得ない部分も出てくるだろう。
〇北村議員(内閣府特命担当大臣):このため、国では第2次補正予算における財政的支援の内容を検討すると同時に、今後、「新たな生活様式」の中で定着させるべき所要の措置について検討することといたしました。具体的には、資料1を御覧ください。現在、新型コロナウイルスが急速に拡大する中、時限的・特例的対応として、初診を含むオンライン診療が幅広く認められることとなりましたが、感染症対策に強い医療の現場を作っていくためにも、「新しい生活様式」の定着を図る中で明らかとなったニーズや課題を踏まえた上で、年内を一つの目途に、医療現場に定着すべき所要の措置について検討を行うことといたしました。
〇広瀬市長(兵庫県養父市長):新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初診からオンライン診療を可能とする時限的特例措置がなされたことで、二次感染の抑制、医療現場の安全性向上による医療崩壊の未然防止などオンラインでの初診が有効に機能することが確認されました。新型コロナウイルス感染はいまだ予断を許さず、第2波、第3波が懸念される中、地域の貴重な医療資源と市民の命を守るためには、オンライン診療の更なる普及と経験値の積上げが急務であると痛感しており、5Gによる新たな時代の到来を踏まえた医療の在り方として、今後とも継続して初診を含めたオンライン診療を可能とする制度の制定を提案いたします。
〇安倍議長(内閣総理大臣):既に先月から、初診も含めて電話・オンラインによる診療を全面解禁いたしましたが、これは院内感染を予防する観点から、また、感染リスクを恐れる方々が受診を我慢するといった事態が生じないようにするためにも極めて重要であります。危機に際しては、平時の発想に捉われることなく、ピンチをチャンスに変える思い切った改革が必要です。これを機に、オンライン診療をはじめ社会のあらゆる分野で遠隔対応を一気に進めることで、未来を先取りするような新たな日常を作り上げていきたいと考えます。このために必要な規制・制度の改革を国家戦略特区諮問会議、規制改革推進会議などの総力を結集して、一層加速してまいります。