まさかの中止、私の演題はどこへ行く?
2020/05/28
10月に参加予定だった学会が中止になったという通知が到着した。
おまけに、一般演題の発表に応募していたため、そちらの応募に費やした血と汗と涙が水の泡となり消えていく様が脳裏に浮かんだ。
学会はそれを主催する団体にとって一大イベントの一つである。
中止することによって会員の士気は下がり、1年に1度の盛り上がりのピークが無くなることで、団体自体の意義も薄れてしまうような気がしている。
多くの医療系学会は9月〜11月に開催されるため、開催判断のタイムリミットが迫っている。
オンライン学会を行うと決定した学会もあるようだが、従来の形式をどこまで補完できるのか全くイメージが沸かない。そもそも、既存の形式をオンラインでも踏襲するという考え自体が間違っているのだろうか。
学会というのは、業界の最新の情報を得る、同業者の取組み事例によって刺激を受ける、単位を取得するという目的以外に、会場に集う同業者とのコミュニケーションの場という目的が大きい。オンライン開催を決定している学会では、どのようにして、そしてどこまでこれらの参加意図に応えることができるのか注目したいと思う。