デファクトスタンダード
2020/05/17
5月14日、全国に拡大していた緊急事態宣言が一部で解除された。
解除された地域では、人々の動き、モノの動き、経済の動きが再始動することになる。
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、我々の生活様式は大きく変容した。
この変化が一時的なもので終わるのか、はたまたいわゆる「新常態」という形で継続するかという論点が今後のテーマになるだろう。
大きく変容した生活様式の中には、制限されて渋々受け入れているものと、合理性が認められてデファクトスタンダードになりつつある要素があるように考えている。
例えば、移動制限やイベント開催自粛などは、感染拡大回避のために渋々受け入れているものの代表格であり、緊急事態宣言の解除とともに躊躇しながらもこれまでの常態へと戻っていくだろう。
一方で、テクノロジーによって合理性を見出した分野では、完全な揺り戻しは非合理的であるため、ある程度が新常態、ニューノーマルとして継続することになる。
医療分野で言えば、オンライン診療(初診含む)は診療の形式としてデファクトスタンダードになりつつあるのではないだろうか。現在、臨時的な緩和の上で運用されているところではあるが、合理性の下で一旦受け入れられた様式を元に戻すことは難しいと考えている。