【調剤】謎深い点数に迫る➄

2020/03/25

➄後発医薬品調剤体制加算

2020年9月末は、後発医薬品数量比率の目標80%達成の期日だ。

政府が骨太方針にて閣議決定した目標数値と期日であり、後発品関連の診療報酬では目標必達を意識した制度設計が検討されたことは間違いない。

【調剤】の後発医薬品調剤体制加算は点数こそ変更になったものの、最終的には2018年度改定と同一の要件に収まり、75、80、85%の三本立てとなった。

目標値80%を下回る要件が残ったことに疑問を呈す声もあるが、平均値を下支えする薬局群を維持するには75%という基準を今改定で外すことはできなかったと考えている。

一方で、極端に後発品使用率の低い薬局を対象とする減算規定は、非常に緩やかな基準に設定された。厚生労働省による医療経済実態調査の結果を見る限り、後発品数量比率40%に満たない薬局はほとんどない。骨抜きの基準改定と解釈することもできるが、変更不可処方箋への対策が十分でない現状では薬局への締め付けにも限度がある。その限界ギリギリのラインが40%ということだ。

2022年度改定では、いよいよ“梯子外し”が行われるかどうかが焦点となる。



人気の投稿