ヤバイよ、製薬会社のMR⑯

2020/02/23

2月19日付の日刊薬業に、『MRの評価に「売り上げ」復活、GSKが軌道修正』というタイトルの記事が掲載された。

GSKが数年前にMRの評価項目から「売り上げ」を除外したことは、当時相当な衝撃をもって報じられたと記憶している。

営業担当者は厳しい「売り上げ」目標を課されることで、医療への貢献という使命とは裏腹な営業活動をとってしまうことがある。特に、社が設定した「売り上げ」目標が、その医薬品の価値やそれを真に必要とする患者の数を上回るとき、医療への貢献という使命を忘れがちになる。

営業担当者としては社が設定した「売り上げ」目標の達成を目指して仕事をするのは当然のことであるが、MRが扱う商材が医療用医薬品であることが問題を複雑化させている。

この状況を打開する策の一つが、私はフォーミュラリーだと考えている。

フォーミュラリーを策定する過程では、有効性・安全性と費用対効果が厳正に審査され、医師の処方を支援するガイダンスが付与される。フォーミュラリー策定によって医療の利益は企業の利益を上回り、適正な処方判断が導き出されることになる。

この運用下においては、MRも企業も入り込む余地を失うだろう。諦めがつくという言い方もできるが、企業におけるMRの存在意義が薄れることになる。ヤバイとしか言いようがない。

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