ヤバイよ、製薬会社のMR⑩

2020/02/03   #038

MR活動の基本業務の一つに、自社製品が新規採用された際の御礼訪問(面談)、または主力製品を日常的に購入(処方)してもらっていることに対する御礼がある。

例えば、「〇〇先生(医師)、いつも弊社の製品■■をご処方頂いてありがとうございます。」や、「〇〇先生(薬局薬剤師)、いつも弊社の製品■■をお使い頂いてありがとうございます。」というフレーズは、面談冒頭の挨拶としては常套句だろう。

しかし、昨今の医療提供体制の変化は、初歩的な活動でさえもMRに幾何かの注意と配慮を求めるようになってきた。つまり、医療制度改定によってヒト(患者)と、モノ(薬剤)の流れが起きているということを念頭に置かなければ、MRは営業センスを問われることになりかねない時代になったのだ。

例えば、「〇〇先生(医師)、いつも弊社の製品■■をご処方頂いてありがとうございます。」という話の切り出しに対して、「え、私(医師)は製品■■を処方してませんよ。」という返答が返ってきたことはないだろうか。この時点で事態を挽回できればいいのだが、最悪なのは「え?門前の薬局さんで弊社製品が出ていましたので・・・。」という医師にとって意味不明な返答だ。この窮地を無傷でやり遂げられるMRはいないだろう。大事なのは、医療業界の複雑さをここで理解し、同じミスを絶対に繰り返さないことだ。

医療制度改定によって、ヒト(患者)と、モノ(薬剤)の流れは変化する。

⑭では、どのように変化するかをまとめてみたい。来週中にはUP予定だ。

人気の投稿