優しい改定?

2020/02/08

今回の調剤報酬改定は優しかった、という声が聞こえてくる。

私自身は実際の台所事情を知らないため、その真偽を知るすべがない。

調剤基本料とその加算、調剤料を直近1年の処方箋データに当てはめてシミュレーションを行えば、おおよそ改定の影響が掴める。それを行った上で、優しい改定と結論づけているのだろうか。

調剤基本料は思ったほど厳しい改定にならなかったという印象がある。しかし、経営効率が著しく高いとされる薬局はしっかりとターゲットとなっている。

また、地域支援体制加算については、調剤基本料1の薬局にもいくつかの項目で実績要件が課されたことで、算定できなくなるところ出てくると考えている。そうなると、かなりの痛手だ。35点を取り戻すのは至難の業だ。












調剤料についても、処方日数のボリュームゾーンがターゲットとなった。中医協総会で示されたデータでは、14日、28日、30日の処方日数が全体の多くを占めている。次いで5日、7日となる。


5日は+3点、7日は▲7点、14日は▲8点、28日は▲1点、30日は▲1点となっており、ほとんどのケースでダウン改定となった。これに剤数を掛けた場合、じりじりと月ごとの収益に影響が出てくると考えるが、実際はいかがだろう。


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