ヤバイよ、製薬会社のMR⑫

2020/01/29

薬価制度改定による容赦ない薬価引き下げに加えて、診療報酬改定ではジェネリック、バイオシミラーへの切替に対してインセンティブが付与されることで先発品(先行品)の売上ダウンが加速する。

2020年度診療報酬改定では、医療機関と薬局におけるジェネリック関連加算のハードル、点数が引上げられるだけでなく、医科診療報酬の在宅自己注射指導管理料においてバイオシミラー切替に対するインセンティブが追加となる。

つまり、より一層ジェネリック、バイオシミラー(一部)への切替が想像以上に早くなるということだ。

この移り変わりの速さを、製薬企業、そこで働くMRはどのように捉えているのだろうか。

法律により特許制度が守られているからこそ、先発品、先行品の独占販売期間が存在するのだということを、どれだけの製薬企業、そこで働くMRが理解し納得できているのだろうか。

MR個人の価値よりも、医薬品の価値は遥かに高い。

そして、2年ごとの制度改定は薬剤コスト低減に貢献するとともに医療機関へ切替インセンティブを付与することで、患者の薬物治療継続に対する障壁は取り除かれていく。

その流れを阻止する権限を正当化できる製薬企業、MRは存在するだろうか。

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