調剤基本料③(後発医薬品調剤体制加算)はどうなる!? 【2020年度調剤報酬改定 】

2020/01/21  #026
1/15中医協総会にて承認された「令和2年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案)」と、中医協総会にてこれまで提示された資料を統合したもの。併せてみることで、どのような改定になるか?を考えてみるのも一興かと。短冊は1月最終週(1/31)と予想している。

個人的見解
後発医薬品調剤体制加算は80%を下限値として2段階の基準が設定され、それぞれ30点以上が配分されると妄想している。本年9月末の80%達成を目指し、大きなインセンティブが設定されることは必至と考える。本年6月に控える大型品の後発品上市による分母拡大を乗り切るには、強力なドライバーが必要になる。大型品切替による薬剤費削減を見込んだ点数増の可能性もある。加えて、一般名処方の加算点数もアップしそうだ。2、4点の配点は、1品目のみの点数は据え置きで、置き換え可能な品目全てを一般名処方した場合には点数が追加になると考えている。ドライバーに加えて追い風を起こすことで、確実な目標到達を目指す。医科点数では更に、バイオシミラー(BS)切替時に、在宅自己注射指導管理料に付随する評価が加わりそうだ。切替時のムンテラ等への評価になることで、切替が加速するかもしれない。在宅自己注射指導管理料ということで、その処方を受けるのは薬局になる。BS切替時の注意点は把握できているだろうか。処方されたから、医師が指導しているだろうから、という理由でスルーできる時代は終わっている。


調剤基本料(令和2年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案)より
〇後発医薬品の調剤割合が高い薬局に重点を置いた評価とするため、後発医薬品調剤体制加算について評価を見直す。また、後発医薬品の調剤割合が著しく低い薬局に対する減算規定について要件を見直す。

(医科)
〇医療機関での後発医薬品の使用割合の状況を踏まえ、後発医薬品の使用割合が高い医療機関に重点を置いた評価とするために、後発医薬品使用体制加算等について要件及び評価を見直す。また、一般名での処方を推進するために、一般名処方加算の評価を見直す。
〇バイオ後続品の患者への適切な情報提供を推進する観点から、在宅自己注射指導管理料について、バイオ後続品を導入する場合の新たな評価を行う。


調剤基本料に係る議論の資料(中医協総会)
〇後発医薬品調剤体制加算































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