プレミアム商品券はキャッシュレス推進策か?

2019/11/16

今年10月、消費税率が8%から10%へ引上げられた。

税率が上がることによる消費の冷え込みを抑えるため、政府は自治体発行商品券へのプレミアム付与や、キャッシュレス払いを対象としたキャッシュバック等の施策を打ち出した。

いわゆるプレミアム商品券は、低所得世帯や2歳以下の子供を持つ世帯に対する、消費行動支援策という位置づけだ。

一方でキャッシュレス払いへの還元策は、消費喚起に加え、キャッシュレス化推進という異なる2つの施策が並行したものとなっている。

同時に2つの消費喚起策が打ち出されたことで、プレミアム商品券もキャッシュレス化推進策の一部としてとらえられている節がある。これは大きな勘違いなのだが、キャッシュレス化推進という流れの中で、「紙」のプレミアム商品券を「現金」で購入するという仕組みは駄策としか言いようがない。

マイナンバーカードが広く普及していたとすれば、おそらくはもっと便利で実用的な対応がなされていたに違いないが、消費増税対策第2弾とも言える景気喚起策が来年には実施される見込みであり、その際はマイナンバーカードの所有が必須になりそうだ。

ところで、キャッシュレス払いにはクレジットカード、ICカード、バーコード等を用いた複数の決済手段があるのだが、医療費の支払いに使用できるものとそうでないものが存在する上、前段のプレミアム商品券は使用できるという複雑怪奇な状況になっている。

この内容についてはいつか整理してみたいと考えていたが、続きはまた明日以降。

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