病院統廃合に対する世論は正論？

2019/11/23

内閣府が公表した、医療のかかり方・女性の健康に関する世論調査の結果が興味深い。

9月に公立・公的病院のうち、再編・統廃合を議論すべき病院名を公表したことが、大きなニュースになった後だからこそ、この世論調査の結果は大きな意味を持つ。地域医療構想や、診療報酬改定の議論にも影響する可能性がある。

当調査には医療機関の統廃合に対する設問があり、回答者の7割以上が何らかの形で「賛成」という意思表示をしている。反対しているのは、自治体の行政や医師のみではないか、という邪推すらしてしまうほど、統廃合賛成派が大勢を占めている。

設問にある「24時間診療が行えるよう」という文言が、回答を賛成派へ誘導しているような気がしてならないが、医療提供体制充実のためには「統廃合」もやむを得ないというのが世論であるのだ。