重症化予防と費用対効果

2019/05/05

昨日の日経新聞朝刊にて「生保が病気再発予防を支援 給付抑制へサービス続々」というタイトルの記事を見つけた。

各保険会社が保険加入者の疾病重症化予防を支援することで、保険金の増大を抑制するという取り組みにフォーカスしたものだ。

絶対に損をしないように保険料率の設定、保険金支払いの審査ができる民間保険会社にとっては、保険商品の価値向上や他社との差異化につながる戦略的取組みのひとつであると考えている。

一方で、公的保険や公的医療サービスを提供する医療機関ではどうだろう。

今、医療費抑制のために公的医療サービスに係る様々なプレイヤーが取組みを開始している。ヘルスリテラシー向上によるセルフメディケーション促進や、疾病重症化予防の支援まで様々な取組事例があり、改善効果が出てきているようだ。

しかし、こういった取組みには一体どれほどの費用が掛かっているのだろう。

例えば、糖尿病患者の重症化予防には相当の労力を要する。糖尿病患者の食事・運動の生活習慣改善、服薬コンプライアンス向上に対して、様々な医療専門職の労力と時間が投入される。かなりのコストになると思われる。費用対効果はあるのだろうか。

重症化予防WG(国保・後期広域)とりまとめ「糖尿病性腎症重症化予防の更なる展開に向けて」の概要とポイント(平成29年7月24日)




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