薬学管理料のパラダイムシフト ~認知症①~

2019/05/16

2020年度改定へ向けて、中医協総会にて総合的議論が重ねられている。第2ラウンドでは各論へと審議が進んでいくこととなるが、どのような建付けに向かっていくかはまだまだ不透明である。

調剤報酬における薬学管理料にも、大きな変革の可能性があると考えている。調剤報酬の薬学管理料は包括的評価の建付けが強い点数だ。

例えば、薬剤服用歴管理指導料では細かい算定要件が設定されているものの、実際の運用においては指導内容と質にかなりの振り幅がある。

2020年度改定以降は、包括化がより一層進む可能性と、医科点数のように細かい手技や指導内容ごとに点数が付くパターンの2つの方向がある。

4月24日の中医協総会では、「かかりつけ薬剤師・薬局に求めらる認知症の対応」が議論された。

今後更に増加する認知症患者に対応するには、現行の調剤技術料と薬学管理料だけでは限界がある。改正薬機法で薬局の機能区分が法制化されようとしている中、重点的に対策を講じるべき疾患ごとの点数設定という可能性もあるのではないだろうか。


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