日本人は自分自身の健康状態に対する評価が厳しい?
2019/05/12
数年前の調査だが、面白いものを見つけた。
この国際比較(2012年2月)で用いられた指標のうち、「自己申告による健康状態」で日本は最低のD評価となっている。
自己申告による健康状態(Self-reported health status)とは「自分自身の健康状態の自己評価」のことである。自己の健康状態を良好と感じていればA評価を付けるだろうし、悪いと悲観していれば自己評価は低くなる。
主観に左右される指標ではあるが、”病気”に対する意識を表すものとしては評価に値する(参考:The Conference Board of Canadaの見解)。
「自己申告による健康状態」が”D”ということは、回答者の多くが自分自身を不健康と認識していることになる。一方で、この調査の総合評価で日本は堂々の第一位となっている。平均余命(life expectancy)から医療事故による死亡(Mortality due to medical mis-adventures)までのほぼ全ての指標で日本の評価はAだ。それにも関わらず、多くが自分自身の健康状態は悪いと自己申告しているのだ。
日本人は自分自身の健康状態に対する評価が厳しいのだろうか。一考に値する調査だと感じている。