フォーミュラリーリーダーへ王手
2019/04/09
去る3月25日、日本調剤の人事関連のリリースがあった。(参考:日本調剤RI情報)
なんとこれまで子会社の日本医薬総合研究所に在籍されていた増原慶壮氏が、本体である日本調剤のフォーミュラリー事業推進部長に就任されることとなった。
これまでは、日本調剤という社名が全面に出ないかたちでフォーミュラリーのデータ分析支援、コンサルテーションに取り組んでいるという印象であった。
しかし、このプレスリリースは、これからのフォーミュラリーは日本調剤が推し進めていくというメッセージが強く現れた組織改編、人事異動であると捉えられる。
同時に注目すべきなのは、フォーミュラリー事業推進部のミッションが「真のフォーミュラリーの在り方を追求し普及させる」となっている点である。
日本調剤プレスリリースによると、真のフォーミュラリーとは、「診療ガイドラインに沿った医師の標準治療に対して薬剤師が医薬品の適正使用と医療安全を目的とした薬物治療を提供するための指針」となっている。
確かに、最近「地域フォーミュラリー」というワードが関係者の理解不足のままに一人歩きしている感が否めない。
地域よりもまずは病院であると個人的には考えるが、世間的にはどんな理解なのだろうか。
それはさておき、この日本調剤の新たな動きから、2019年は目が離せない。