地域に溶け込む薬局(ストイックな薬剤師体験)

2019/04/08

日本のどこかで、小学生向けにストイックな薬剤師体験を行っている薬局がある。

お菓子やプラセボを用いた一包化体験など、対物業務を中心とした薬剤師体験はよくある健康イベントのコンテンツだ。

しかし、当該薬局では”対人業務”を重要視し、重複投与の鑑査から疑義照会、服薬指導に至るまでを参加する子供たちに課している。子供たちは医療職として薬剤師の存在意義を強く感じる体験になるし、患者役を務める親御さんは大人の階段を昇るわが子を目の当たりにして感動せずにはいられない。

それにしても、お菓子の成分表を対比した重複投与の鑑査、医師薬を務める薬剤師に対する電話での疑義照会からの服薬指導に当たっては、相当の準備が必要と思われる。その分、当該イベントに携わる薬剤師が感じる遣り甲斐は、当事者でなければ味わうことができない充実したものだろう。

これからの薬剤師の未来は決して楽観的なものではないが、このストイックな薬剤師体験に参加した子供たちの中からは、きっと本物の薬剤師が誕生し地域に貢献することだろう。

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