『海外医療ニュース』 製薬事業を始める病院

2019/04/23

アメリカではしばしば、ジェネリック医薬品の価格高騰や品薄が社会問題となっている。

本来的にジェネリックは薬剤費低減に寄与するものである。

しかし、参入企業の裁量で自由に薬価が決定できるアメリカでは、時として薬価が数十倍まで跳ね上がることもある。

自由の国アメリカが抱えるジレンマの一つだ。

そして、翻弄されるのはいつも医療機関と患者である。

しかし、さすがアメリカと言うべきなのか、医療機関も黙っていない。なんと、非営利の製薬企業を立ち上げ、賛同する医療機関を募り、自分たちのためにジェネリックを製造するという動きがあるのだ。

日本でも、調剤企業や医薬品卸が製薬ビジネスを立ち上げる例はあるが、病院までには及んでいない。先行事例として日本の病院が参考にする日が来るかどうか分からないが、なかなか面白い取り組みだと思う。

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