AG戦略を考える①(AG一覧表)

2019/04/14

日本でもオーソライズドジェネリック(以下、AG)が一般的になってきた。

『作ってみた』シリーズのひとつとして、AGの一覧を作成してみようと考えたのだが、時すでに遅しである。記憶を辿るだけでは、取りまとめが困難なほど品目数が多いことに気付いた。また、企業によってはAGと宣伝していない場合もある。さらには、生物学的同等性試験を実施していながらもAGとしてプロモーションされているケースもあり、判定は困難を極める。

途方に暮れていたところ、非常に良くできたAG一覧表を発見した。なんと、注射剤、輸液までも網羅している。一見に値する。

オーソライズドジェネリック一覧表(薬剤師による調剤薬局の仕事解説)

こちらの一覧を見ていると、もしかしたら企業ごとにAG戦略は異なるのではないかと思えてきた。

AGといってもいわゆる”オートジェネリック”と”特許使用権許諾したAG”がある。後者については「先発品と全く同じですよ~」という説明は禁物だ。このようにAGの中には先発品と同一でないものもあるが、多くの場合、自社の先発品を刻印やパッケージを変えただけのAGが主流となっている。

しかし、最近は他社先発品のAGを販売する事例が出てきた。この場合、多額の費用を払って、先発品企業よりAGの製造販売権を購入しているようだ。

GEの薬価が4割ないし5割であることを考えると、多額の費用を支払ってAGを販売するメリットは本当にあるのだろうか。

②へつづく

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