働き方改革がもたらすもの

2019/03/18

タスクシフティング、タスクシェアリングの環境整備が急務だ。

厚生労働省の「意思の働き方改革に関する検討会」を経て、事務局は医師の働き方改革の最終報告書案を示した。

その内容や解説については業界各紙が詳しい。

ここでは、タスクシフティング、タスクシェアリングについて考えてみる。

医師の診断を起点として始まる治療は、多くの医療専門職が絡むといっても、やはり業務やその責任は医師に集中することになる。

医師以外の医療専門職にタスクシフティング、タスクシェアリングすると言っても、他の職種が暇をもて余しているわけではない。

では、なぜタスクシフティング、タスクシェアリングの推進が声だかに叫ばれているのだろうか。

個人的見解では、医師とその他専門職の業務にはかなり重複するところがあると考えている。それぞれの専門職がそれぞれの職能発揮のために、自主的な取組みを行っている。

問題はその一部が医師の業務と重複しているところにあると考えている。

お互いの専門領域を明確化して、医師は他の専門職に業務を切り出すこと、他の専門職は医師の信頼に値する業務を遂行すること、この両者がうまく噛み合えば少なくとも重複部分の解消へと繋がる。

それとともに、製薬企業、MRは、医師を始めとした医療専門職との関わり方を見直さなければならない。

傍観者ではいられない、ということだ。

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