ネスプAG、7掛薬価で了承もしこりを残したか?

2019/03/27
本日の中医協にて、ネスプAGの薬価が7掛けで了承された。当該製品の製造販売承認以来、5掛け、7掛けのどちらにするのかという議論が長らく行われてきたわけが、ひとまずの決着となった。しかしながら、後発バイオ医薬品(バイオセイム)の薬価算定ルール、はたまたオーソライズドジェネリックとのその先発品に関する取扱い自体にも議論の火種を残す結果となった。
今回のネスプAGは、オーソライズドジェネリックのなかでも、先発品とパッケージが異なるだけの同一製品であるいわゆるオートジェネリックに該当する。
ある委員からは、オートジェネリックが存在する先発品の薬価はそのままでいいのか?という意見が出された。つまり、同一製品が二つの価格で販売されている状況はおかしいということだろう。
事務局(厚生労働省)側がどのように受け取ったかは分からないが、AGとその先発品の薬価算定ルールに影響を及ぼす可能性はゼロではない。

人気の投稿