国家資格制度の見直し時期

2019/02/18

38th  477/830(57.5)
37th  812/1116(72.8)
36th  526/836(62.9)
35th  947/1261(75.1)
34th  532/880(60.5)

この数字は、過去5回分の理容師国家試験合格者数(合格率)だ。

私が行きつけにしている床屋の従業員が、今月末で退職する。

家業の床屋を継ぐというのがその理由だ。

彼が辞めた後の補充はなく、今後は店長が一人で切り盛りすることになるとのこと。

しばらく前から有料の人材紹介会社へ求人を出しているとのことだが、一向に紹介がないらしい。店長いわく、床屋業界は慢性的な人材不足にあるとのこと。

その現状は上記の合格者数を見れば明らかだ。

理容師国家試験は年2回実施されるのだが、全国で1年に1300〜1500人程度しか合格者が出ない。

古いデータだが、全国の理容所は2012年時点で130,210軒。

13万軒に対して新卒者が1300人という状況は、異常事態としか言いようがない。

一方で、美容師数、美容室数は年々増加している。

近い将来、親戚のような2つの業態と免許制度は融合する可能性があるらしい。技術的な守備範囲が異なるため、完全融合までにはしばらく時間を要するだろう。

就業に国家資格を必要とする業種では、遅かれ早かれ制度設計の見直しが必要となる。

床屋からの帰り道、ぼんやりとそんな共通項を思いついた。

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