消費者(患者)意識と医療サービス その①

2019/02/28

マンハッタン・アソシエイツが行った、実店舗およびオンラインショッピングに関する意識調査の結果がおもしろい。

病院などの医療機関には難しいが、小売機能も兼ねた薬局にも当てはまる設問が多く、コンサルテーションを行う際の参考になる。

設問からキーワードを取り出してみると、いずれも薬局に密接に関わるものばかりだ。

1)商品知識→医薬品・疾患知識
2)在庫
3)実店舗、オンライン
4)配送費
5)配送サービス
6)販売店への好感要素→薬局・薬剤師への好感要素
7)決済方法
8)テクノロジー

生命関連という特殊性を鑑みると、消費者(患者)意識は、通常の小売業と異なるかもしれない。

しかし、消費者が本当に理解した上で購入、利用している製品やサービスは存在するのだろうか。あらゆる分野が高い専門性の上に成り立っており、消費者が正確に理解することは難しい。そういった意味では、応用すべき要素は多いと考える。

そして、共通項を見出した上で、応用できるところは応用し、医療の特殊性をいかにブレンドしていくか。そんな発想が重要だろう。

次回以降、設問とその回答について、考察を進めていく。

<調査概要と設問>
■調査の概要
 実施期間:2017年12月14日〜20日
 実施方法:インターネットによるアンケート
 調査対象:各国500名を超える18歳以上の一般消費者(米国、中国、日本)

■設問
 1)「買い物をする際、店員よりもあなたの方が商品知識があると思ったことはありますか?」
 2)「店舗を訪れた際、あなたが欲しい商品の在庫がなかったら、どうしてほしいですか?」
 3)「同じ販売店が運営する店舗やオンラインショップにおいて、一貫した同じ体験ができていると感じますか? (つまり、店舗やウェブサイトが同じ会社の一部という印象を受けますか?)」
 4)「オンラインやコールセンターで購入する際の配送費に抵抗感はないですか?」
 5)「オンライン/カタログ/モバイルアプリ/コールセンターなどを通じたショッピングにおいて、以下のどの配送サービスが最も重要だと思いますか?」
 6)「販売店に対してあなたが最も好感を抱く要素は何ですか?」
 7)「店舗での支払い方法について、あなたは次のどれが好ましいと思いますか?」
 8)「店舗におけるテクノロジーの役割とは何だと思いますか?」

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