公的医療のスイッチング・コストを考える①

2019/02/01

代替製品やサービスがあまた溢れる現代では、いかにしてスイッチング・コストを大きくするかが商品ヒット、事業成功の鍵となる。

言うは安いしだが、それがなかなか難しい。

スイッチング・コストは、金銭的、物理的、心理的要素が複雑に交錯することで構成される。

身近なところでは、スマートフォン(携帯電話)のスイッチング・コストは非常に大きい。ユーザーは複雑な契約に縛られているどころか、その内容をほとんど正確に理解できていない。さらに、契約解除に当たっては高額な解約金を請求されることがある。

解約して他のキャリアに移るとしても、また複雑な契約内容を説明され理解できないまま契約しなければならない。どのキャリアでも同じ機種が取り扱われ、通信環境にもほとんど差異がない。それならば、現状を変えるためにわざわざコストを支払う必要などない。

なにやら利用料金が格段に安くなる格安SIMなるものがあるが、あまりの安さで、きっと通信環境やサービスが悪いんだろうという疑心暗鬼に駆られる。このスイッチング・コストは、携帯大手各社による巧妙な作戦によるもので、非常に悪質だと感じる。

一方で、携帯各社が提供する「子供向け携帯」はなかなかうまいアイデアだ。
今のところ格安SIMを提供する事業者で「子供向け携帯」を提供しているところはない。
このサービスを利用しているがために、なかなかキャリアを変更できないというユーザーは少なからずいるだろう。

スイッチング・コストとは本来こうあるべきだというお手本のようなサービスだ。

では、日本の公的医療サービスでは、スイッチング・コストは存在するのだろうか。

前置きが長くなりすぎてしまったので、この考察は次回へと続く。

もしよろしければ、皆様のお考えをメッセージにていただければ幸いである。

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