参加レポート(1/26日本医薬品情報学会フォーラム)②

2019/02/05

フォーミュラリー作成は医薬品評価の作業がベースになる。

エビデンスに裏付けされた評価がなければ、自信を持って医師へディティールすることができない。医薬品情報学会は「医薬品情報によって、くすりの適正使用が実現します」をモットーとしており、医薬品情報評価に長けた薬剤師が集う学会の1つだと理解している。

医薬品情報の評価と更新に必要な情報源には、文系出身なんちゃってMRの私が考えつくものでも、下記のようなものがある。その他に論文や学会報告などを含めると、一朝一夕で身につくスキルではない。当然、薬剤師の中でも技量の差が出てくる。

製品情報概要、添付文書、IF、新医薬品の「使用上の注意」の解説、「使用上の注意の改訂」のお知らせ、緊急安全性情報、DSU、RMP、申請資料概要、審査報告書、適正使用ガイド

日本病院薬剤師会の調査によると、「病院薬剤師の業務を行う上で医薬品リスク管理計画(RMP)を活用している施設の割合は3割未満」、「院内で医薬品安全管理業務に関わる薬剤師の7割以上がRMPの存在を認知しているものの、「具体的な活用方法が分からない」などの要因によって、まだ十分に活用していない」とのことが明らかになった。(2017/03/07薬事日報)

また、PMDAによる調査では、「医薬品リスク管理計画(RMP)の医療機関側の認知度は病院が48.2%、薬局は17.4%にとどまっている」ということがわかった。(2018/09/26ミクスOnline)

今回のフォーラムで登壇した方々の講演は、文系出身なんちゃってMRの私には難解を極めるものであった。

フォーミュラリーの作成には、上記資料の評価に加えて、学術論文や学会報告のシステマティックレビューやらなんやらが必須のようだ。

そんなのわかってるという薬剤師もいれば、そうでない薬剤師もいるだろう。

当然、フォーミュラリー普及を先導する薬剤師や病院が現れてくる。誰、どこがリードするか。地域包括ケアシステムでの存在感が問われてくる。

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