12/19中医協総会を膨張して
2018/12/19
今日は中医協総会を傍聴してきた。
今秋来、SNS発で論争となった妊婦加算が、議題として取り上げられた。厚生労働大臣による諮問を受け、即日答申が提出された。年明けより同加算の算定が停止されることになった。
民意が診療報酬を動かしたと見ていいのだろうか。
個人的には、半分はそうかもしれないと思いつつも、政府与党の腰が引けてしまった結果とも考えている。
それはさておき、幸野委員が指摘した通り、当該事例がここまで騒動になったのは、診療側のモラルの問題に因るところが大きい。次期診療報酬改定では他の加算にもメスが入ることになるだろう。
当該事例を浮き彫りにしたのは民意の力だ。これは紛れもない事実。
一方で、不要不急の救急受診やドクターショッピング等、患者サイドのご都合主義が依然としてまかり通っているのも事実。
妊婦加算を改めさせるのであれば、患者サイドも適正な受診行動に改める必要がある。
そして、「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」の影響か、妊婦加算の事例が作用したのか分からないが、年明けに診療報酬改定に関する公聴会が開催されることになった。
一応、意見発表者は公募するとなっている。
よく分からないのは、テーマが平成31年度診療報酬改定になっている点だ。
平成31年度診療報酬改定は、消費増税に伴う一部の点数改定があるのみ。
間違いではなかろうか。