健康サポート薬局に期待すること

2018/11/15

医療機関が疾患を治療するところならば、疾病予防に取組むのはいったいどこだろう。

自治体や保険者以外に、健康サポート薬局にもそれが求められているとすれば、薬局はどのようにして収益化を図るのだろう。

昨日、経済産業省の方による講演を拝聴している最中に、ふとそんなことが頭をよぎった。(といっても、経済産業省の方が健康サポート薬局について言及されたのではなく、国の医療政策や予防医療について、厚労省とは別の視点からコメントされたものだ。)


健康サポート薬局は下手をしたら高齢者のサロン化する可能性がある。このことが悪いことだとは思わないが、いろいろな健康イベントをタダ同然で提供している経営者の方々は、どのような見返りを期待しているのだろう。

健康イベントを通して健康リテラシーが高まれば、自己の健康づくりに積極的に向かう人が増える。健康は基本的に、食事、運動、ストレスマネジメントで成し遂げられる。そこには、薬もサプリも栄養食品も必要ない。健康イベントに人は集まるかもしれないが収益性がない。インセンティブがなくとも、収益性のある事業にしなければ長続きしない。

健康イベントに集まる人々のうち、何人かは将来処方箋を定期的に持参する患者になるかもしれない。それが、健康サポート薬局への投資に見合うのだろうか。

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