やっか(い)かいてい

2018/10/30

明日、薬価制度部会が開催される。

10/17の中医協総会において、製薬企業、医薬品卸等の業界団体より意見陳述が行われた。その主張ポイントも含めて議論が行われるだろう。と言っても、出来レースのような気もしている。国はお金がない。業界にとって最悪のケースを虎視眈々と進めるよう動いている(だろう)。

医療費抑制の圧力に屈せず対抗できるのは医師会ぐらいなものだ。薬価や診療材料価格に対する医師会のスタンスが気になるところだ。

しかし、医師会にとっては、なんと言っても本丸である診療報酬本体のほうが重要だ。しかも、前回増税時は補填が適切に行われなかったという結果が出てきており、今回はそのマイナス分も含めた上乗せが命題になっている。この点についても、明日の審議会で動きがあるだろう。

話を薬価に戻すが、薬局関係者は2019年度の改定をどう考えているのだろう。2018年度の価格交渉は医薬品卸の本気モードにより相当な苦戦を強いられた。来年は最多で2回の改定があるという認識を持っているのだろうか。今回同様に医薬品卸が徹底した牛歩戦術を採れば、その都度薬価差益は圧縮されることになる。2回の改定があれば価格交渉は12ヶ月続く。企業規模によっては、差益が価格交渉に割く人件費よりも少なくなってしまうところも出てくるだろう。

薬業界は本当に厳しくなりそうだ・・・

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