製造業がなくなる

2018/10/14

今日の日経新聞朝刊に、日立製作所社長 東原敏昭氏のインタビュー記事が掲載された。

タイトルは、「「製造業」はなくなる」だ。

内容を掻い摘むと、作り手サイドからの一方的価値提供と大量生産を土台とした製造業のビジネスモデルは成立しなくなるというものだった。

こういったパラダイムシフトの引き金になるのはデジタル化とAIだ。

数十年前から製造工場を自前で持たないメーカーは増えている。しかし、高品質な製品を最適なコストで製造できる製造工場の選定には苦労していたはずだ。

デジタル化とAIによって最適解が導き出されれば、ファブレス企業はこれまで以上に開発に特化できるだろうし、そうでなかった企業は開発と製造分離に動き出し、拍車がかかるだろう。

同じことが製薬企業でも起こることは言うまでもない。

原薬合成のプロセス、工業化に伴うスケールアップ、製造ライン組立等のノウハウをAIが代替する日はそう遠くない。


「自社工場製造でないなんてけしからん」


こんなことを言う医療関係者が化石になる日も同様に近い。

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