アプリの提案
2018/10/11
生活習慣病の療養は、薬物治療以上に大事なのが食事制限運動の生活習慣の改善だ。
先日、東京糖尿病療養支援士の講習会を受けてきた。糖尿病療養における食事療法、運動療法の重要性と継続の大変さを改めて痛感した。
当日講義された先生のお話で妙に印象に残ったのが、「糖尿病はICT、AIによる介入が一番進んでいる分野です」だ。
確かに、糖尿病療養に当たっては、患者サイドもそれなりの学習が必要だ。場合によっては、入院して教育を受ける必要がある。
難しさ故に、多くの患者が自己管理できずに悪化してしまう。
しかし、自己管理をサポートしてくれるアプリ等があればかなり状況は違ってくるのではないだろうか。
余談だが、最近はセンサーを体に埋め込んで、随時血糖値を測定してインスリンをボーラス注入する機器があるようだ。テクノロジーの進歩の賜物だ。
さて、話をアプリに戻す。
現在日本では、医療機器として承認されているアプリはない。しかし、糖尿病ように徹底した生活習慣の自己管理を要する疾患において、医療従事者からのアプリ導入の提案はかなり効果的と考える。
もう取組んでいる事例がありそうな気もするが、最近現場に行く機会がないため、どなたか知っている方がいたら教えて欲しい。
アプリで記録を見ることで、医療従事者も診察や服薬指導で伺えない私生活の状況まで把握できる。患者自身もストレスフリーで自己の状況を記録、把握ができる。
実際の現場ではどんな運用がされているのだろう。