混沌としてきたBS市場 その2
2018/10/29
以前、下記のタイトルでブログを書いた。
混沌としてきたバイオシミラー市場https://iryogyokainokatasumide.blogspot.com/2018/07/blog-post_24.html?m=1
要は、ハーセプチンのBSについてメーカーによって適応に差異があるのは、特許実施権の許諾があったからではないかという内容だった。
しかし、どうやら私の憶測は誤りだったようだ。
先日の業界紙に、10/12付で中外製薬がトラスツズマブBSの承認取得メーカー2社(第一三共、ファイザー)を提訴したとの記事が掲載された。
BSの特許ビジネスにも新たな動きが出るのではないかと期待したが、そうは問屋が卸してくれなかった。
用途特許に関する係争の場合、原告側の勝率は低い。これまでの低分子化合物での事例を振返ると明らかだ。
今回の場合はどうだろう。低分子と高分子という特性の違いが、異なる結果をもたらすのだろうか。
結果が出るのはしばらく後だ。おそらく係争中も販売は継続される。医療機関による採否の判断も気になるところだ。