第2ラウンドスタート

2018/10/19

昨日、いよいよ厚生科学審議会・医薬品医療機器制度部会の第二ラウンドが始まった。

この部会は本来の主旨である薬機法改正に向けた議論と、そこから派生した薬局・薬剤師、医薬分業のあり方に関する議論が入り交じり、複雑な状況を呈している。

いっそのこと、医薬分業のあり方部会みたいなものをスピンオフさせてもいいのではないかとさえ思えてくる。

それはさておき、部会で示された「薬局の機能に係る実態調査」の結果で、“投薬後の継続的な服薬指導を全くやったことがない”が半数もいるのはやはり問題だ。経験的にやったことがあるかないかの質問だろうから、全くないは異常だ。

“患者によっては必要だ”を含めると、約80%が必要性を認めつつもやっていないということは、これまでの薬剤師人生で対象とすべき患者が一人もいなかったことになる。そんなことがあるのだろうか。

ある委員からは、調剤しかやっていない薬局が経営を継続できるシステムへの疑問が投げかけられた。この部会の場は診療報酬について議論する場ではないが、次回改定で調剤料から薬学管理料へのパラダイムシフトが起きるかもしれない。

とにかく、次回の厚労省による論点整理が重要になる。

薬学・薬剤師、医薬分業のあり方については、最低でもあと2回の審議がある。タイミングが合えばまた傍聴する予定だ。

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