地域フォーミュラリーを考える⑥
2018/09/07
地域フォーミュラリーの作成主体は誰、どこになるか。
院内フォーミュラリーであれば、聖マリアンナ医科大学病院、昭和大学医学部附属病院等の病院が主体となる。このケースでは既に具体的な運用が始まっている。改定もされている。
地域医療連携推進法人も十分に可能性がある。現に、日本海ヘルスケアネットの日本海総合病院や尾三会でもフォーミュラリー作成の意向が示されている。
地域医療連携推進法人の場合、法人内の複数医療機関や地域へも影響力があることから、地域フォーミュラリーに移行する可能性が高いと読んでいる。
次に地域フォーミュラリーとして可能性があるのが保険者だ。このケースでは、協会けんぽ静岡県支部が動きを見せている。いかにして地域に浸透するか、今後の展開画気になるモデルだ。
そして、それぞれの作成主体にアプローチして、介入しようとするのがコンサル系企業だ。特に医薬品購入に関与しているコンサル系企業は高い関心を寄せているに違いない。医薬品卸やメーカーにとってはさぞかし疎ましい存在だろう。
いずれにしても、医薬品業界にとっては大きなインパクトとなるに違いない。
最も影響を受ける医薬品卸やメーカーはどんな対策を練り、そして動いているのだろうか。