評価軸

2018/09/27

9月25日、厚生労働省より「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」が公表された。まだ詳細には目を通していないが、製薬企業各社は重く受け止め今後の医療の発展と患者の利益向上のために果たすべき使命を真剣に考える必要があると考える。

ミクスオンラインの記事には、「売上至上主義により設定されるようなMRの評価体系は不適切と考えており」との厚生労働省の考えが示されていた。

個人的には、売上に対するインセンティブやノルマクリアによる昇給等は一過性の利益を企業とMR個人にもたらすのみで、それぞれの成長には繋がらないと考えている。

バイエル社の社員による内部告発後に明るみに出た、製薬各社不適切な売上インセンティブに対しては社会的に警鐘が鳴らされははずだ。しかし、その後もインセンティブ継続する企業は依然としてある。経営層は問題の本質をどう捉えているのだろうか。

また、ミクスオンラインでは、当GLに係る記事掲載と同日に、アレクシオンによるソリリス不適切プロモーションの実態について報道している。

このタイミングが意図的かどうかはわからないが、こういった新薬の価値や適正使用の精神を歪める情報提供方針は売上至上主義の上に構築された可能性は高いだろう。パブコメにはそういった企業に属するMRからの訴えが含まれていた可能性がある。

一方で、いったい何を評価軸にするのかという問題がある。

目標の欠如は仕事への意識を低下させる。MRはもっと真剣に自身の評価軸について考えなければならない。考えられないMRは自らMRを廃業すべきではなかろうか。

(なかなか難しいけど)

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